住所をみなかみ町に移すことを決めました。大きな発表をしたいわけではありません。ただ、自分の中で何かを動かしたかった。それだけのことです。
「帰る」より、「向き合う」
地元に錦を飾って戻るような、そういう気持ちは自分には合わない気がします。月夜野を離れてから、ずいぶん時間が経ちました。人も変わり、建物も変わり、自分も変わった。子どもの頃に見ていた景色と、今の月夜野は、きっと違う部分がたくさんある。
そういう場所に「帰った」と言えるほど、今のみなかみ町のことを知りません。だから、戻る、という言葉よりも、向き合う、という言葉の方が、今の自分には正直だと思っています。
住所を移すことは、ゴールではない
住所を移すことで、何かが解決するわけではありません。みなかみ町のことが急にわかるわけでも、誰かの役に立てるわけでもない。何かを語りやすくなるための演出でもありません。
ただ、みなかみ町を記憶の中だけの場所として抱えているのではなく、今の場所として意識したかった。自分がみなかみ町に縁を持つ人間であることを、あらためて自分自身に刻みたかった。そのための一歩として、住所を移すことを選びました。
東京での活動は、変わらない
住所を移しても、東京を中心に動いていることは変わりません。日々の活動の拠点は、しばらくそのままです。二重生活の演出をするつもりも、移住者として振る舞うつもりもありません。
みなかみ町に住所を持つことは、あくまで自分の中でのことです。外に向けて何かを証明するためではありません。
知ることから、始める
月夜野で育った記憶は持っています。でもその記憶は古く、今のみなかみ町のことを知っているとは言えません。変わったこと、変わらないこと。今そこに暮らしている人が感じていること。そういうものを、歩き、聞き、調べながら、少しずつ知り直すことが今の自分にできることだと思っています。
戻ったと言えるほど、私は今のみなかみを知りません。だからこそ、もう一度知ることから始めたいと思っています。